「そういえば、UE4ってLinuxで動くのだったな」という、気まぐれによってUE4をLinuxで動かしてみた。 基本的にはBuilding On Linux - Epic Wikiに書かれている内容で進めていけば動くのだが。いくつか躓きもあったので、そのあたりも含めて記録として残しておく。 今の4.7は、Windows版などのようにパッケージとして配布されていないので、動かすためにはソースコードからビルドする必要がある。4.8からは、WinやMacと同様に公式サイトからパッケージとして配布されるようになる、らしい。
動作環境
要求されるハードウェアスペックはwindow版と一緒。今回はOSはUbuntu 14.04(x86_64)で動かした。先のWikiを見る限り、FedoraやArch Linuxでもビルドできるらしい。
Ubuntuで動かす場合は、ビデオドライバのインストールでちょっと注意を払う必要がある。
まず、ビデオカードはNVIDIA製、ATI製などを使うのだが、Ubuntuを普通にインストールすると、画面は表示されるもののビデオドライバはX標準ドライバ(だっけ?)で表示されている。つまり3D描画は遅い状態となっている。
そのため、一度インストール完了した後にNVIDIAから提供されているプロプライエタリなドライバをインストールしなおして、3D描画が高速ができるドライバを設定する必要がある(参考サイト:Ubuntu 14.04 LTSをインストールした直後に行う設定 & インストールするソフト)
ビルド
基本的にはBuilding On Linux - Epic Wikiに書かれている通りにビルドしたらよい。
私がビルドした時点では、幾つか問題があったので解決策を書いておく。
clang 3.5の手動インストール
基本的にはClang 3.5もしくはClang 3.3でビルドすることが前提となっている。セットアップのスクリプト(Setup.sh)によって、clang 3.5がインストールされるはずだったが、されてなかったようなので、apt-getコマンドで手動でインストール。"apt-get install clang-3.5"
hlslccのビルドエラー
hlslccのビルド中に止まった。これは、Makefileのコンパイラ指定が問題だった。makefileを書き換えて解決。
$ cd Engine/Source/ThirdParty/hlslcc/hlslcc/projects/Linux $ diff Makefile Makefile.old 31,32c31,32 < CC = clang-3.5 < CXX = clang++-3.5