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mint60組み立て失敗談

最近、興味本位で自作キーボードに手を出してみた。 最初の1台目は何がよいかなーといろいろ考えた結果、自作キーボード界隈では有名なmint60を購入。

そしていろいろ失敗しつつ2週間後、ようやく完成させた。2週間といっても組み立て自体は週末に行ったので、実際にかかった時間は3日程度なのだが。

とりあえず組み上がるまでにすったもんだあったので、その記録を残していく。

 組み立て方法

私が参考にしたのは、下記のページ。手順とか必要な工具も紹介されているので、そっちで買った方が間違いない。

 組み立て時の失敗&リカバリー方法

組み立てに慣れていれば、週末2日で完成できるのだろう。ただ、はじめて自作キーボードを組み立てたので、いろいろと失敗した。費用と時間はかかったがリカバリーできたので、もう1台購入しなくては...みたいなことにはならなかった。

ここから失敗とリカバリー方法をいろいろ紹介していく。

 モゲマイクロ対策のエポキシ樹脂接着剤で失敗

自作キーボード界隈で有名なモゲマイクロ問題(pro microのmicroUSB端子は、ケーブルを何度か抜き差しするうちに取れてしまうらしい)。microUSB端子が取れてしまうとpro micro自体を交換するしかなくなってしまう。

モゲマイクロ対策としては以下の方法がある。

  1. pro microにコンスルーを装着させる
  2. microUSB端子の周囲をエポキシ樹脂系の接着材を使って補強する
  3. マグネットで脱着できるmicroUSB端子のケーブルを使う
  4. モゲにくいmicroUSB端子のpro microを使う
  5. Type-C端子のpro microを使う

1.は、現在のmint60のキットは標準でコンスルーがついてくるのでpro microに半田付けをしたらOK。ただ、コンスルーの抜き差し回数の上限は50回らしいので脱着はなるべくしないように作業を進める必要はある。

今回失敗したのは2.の対策を行った時。 エポキシ樹脂の接着材をつけすぎて接着材が端子内に入り込みケーブルが差せなくなってしまったという初歩的なミス。

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結局はpro microをAmazonで買い直した(最終的には、この後もう1度購入するハメになるのだがその話はこの後で)。

モゲマイクロ対策は、最終的にエポキシ樹脂は諦めマグネットで脱着できるmicroUSB端子のケーブルを使う事にした。

pro microのファームを書き込む

mint60の自作キットに添付されていたpro microは既にQMKファームウェアが書き込み済みだったのだが、先の通り1度も電気を通すことなく破棄となった。

新規購入したpro microなのでQMKファームウェアを書き込む必要がある。ファームウェアのファイルは、Mint60キーマッピングの変更方法(Remap使用) – Lilakeyにあるmint60_via.hexがそれ。

そのファイルをQMK Toolboxを使って書き込んだ。QMK Toolboxを使ってファームウェアを書き込む方法は、(初心者編)自作キーボードにファームウェアを書き込む - 自作キーボード温泉街の歩き方が詳しいので、そちらを参照のこと。

逆に半田付けしてしまった

次に、コンスルーをpro microの表裏を逆に半田付けしてしまった。

この時はとりはずし方が分からなかったのでpro microとコンスルーを購入する流れに。

コンスルー(スプリングピンヘッダ)shop.yushakobo.jp

ちなみにコンスルーが購入できるサイトはいくつかある。注意すべきは、コンスルーの高さ。pro microの高さに合わせて購入しないと、pro microのチップと基板が干渉して、しっかりとpro microが差せないことになったりする。

遊舎工房で買うのが間違いない。スイッチサイエンスで扱っているコンスルーは遊舎工房のよりも高さが微妙に低い(あやうく買いそうになった)。

pro microを救出する方法

mint60が組み上がった後に、pro microからコンスルーを外す方法を探してみた。結局はコンスルーを破壊しつつ外すしかない。あと作業は1ピン単位で行う必要がある。

  1. 半田吸い取り線で半田をできるだけ吸い取る
  2. コンスルーのプラスチック部分を撤去しピンのみにする。
  3. ホールに半田こてを当て、半田が溶けた際にピンをピンセットなどで抜き取る
  4. スルーホールに残っている半田を半田吸い取り線で綺麗に吸い取る

 LEDをつけると、キーボードの1列が反応しない

mint60でのトラブルあるあるらしい。そして、例に漏れず私もトラブルに遭遇した。

対策方法として、LEDケーブルの下に絶縁テープを貼った。ただ、先に半田付けしたキースイッチのピンが飛び出ていると、絶縁テープでも絶縁しきれない場合があるみたい。

そこで、飛び出ているキースイッチのピンはペンチで切る。その上で絶縁テープを2重に貼った。これで問題はでなくなった。

 ようやく完成

ここまでやって、ようやく正常に動作するようになった。よかったよかった。

実践投入してみた

60%キーボードはこれまで使ってなかったが、キーカスタマイズできるといろいろとしっくりくる。何より、キーの役割が自由に割り当てられるので、従来のキーボードを使う気になれなくなった。

...新しいキーボードを組みたい気持ちもでてきているが。当面はガマンする。